RaspberryPi

Help in the fight against COVID-19 !

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきたように見える世の中。
でもそれは人々の外出自粛やマスク着用、手洗いなどの実践によるもの。
実際のウイルスの解明はまだ進んいないし、外出が増えていけば、ウイルスがいなくなっているわけではないので、またすぐに拡大してしまう可能性もある。

そんな中、少し前からいろんな研究機関から新型コロナウイルスの解明に、自分の手元にあるパソコンのパワーを貸し出して役立ててもらおうというプロジェクトがいくつも立ち上がっている。
解析を進めるにはスーパーコンピュータのようなパワフルなものが必要になるけど、それを世界中のネットワークに接続しているパソコンに協力してもらうというもの。
ひと昔前に地球外生命体を見つけるために流行ったカリフォルニア大学バークレー校が始めた「SETI@home」(今は休眠中)も同じようなもの。

落ち着いてきた今だからこそ、「新型コロナウイルスと対抗できるワクチンの開発が進んでほしい」ということで、余っていたラズパイをセットアップしてやってみることにした。
でも超非力なラズパイ。
確かにラズパイではほとんど役には立たないかもしれない。
かといって、マシンパワーのあるパソコンを 24 時間ずっと稼働させるとなると、暗号通貨のマイニングマシンと同じようにものすごい電気代がかかってしまう。
なのでラズパイ。
まあ、やらないよりはやったほうがいいので、やってみよう!!

新型コロナウイルスの解析を行っているものの中で、有名なものは「Rosetta@home」「Folding@home」とかあるけど、ラズパイで簡単にできるものとして「Rosetta@home」と「balena」が共同で行っている「Fold for Covid」というものがあるので、今回はそれを利用することにした。

これラズパイをセットアップしたことのある人には、セットアップはとても簡単なんだけど、動き出してからどうしたら操作できるのかしばらくわからなかったので、その点を少し説明しておこうかと思う。
まあラズパイでする人も少ないかもしれないけど、日本語で書かれてるのがほとんどなかったから困ったし(笑)

まずダウンロードは「Fold fo Covid」から。

少し下のほうに行くとOSの選択画面があるので、そこで使用するマシンに合わせて選択。
今回、僕はラズパイ 3 を使用するので、それを選択した。

選択すると、ラズパイ 3 で使用するときの注意点がでる。
メモリが 1GB しかないからエラー出るかもとか、5GHz の無線は使用できないとか…
基本的に常時接続して解析の応援をするので、そういう場合は無線でなくて有線を使うほうが良いよね。

で、ダウンロードが終わるとZIPファイルが落ちてくるので、このあたりはいつものラズパイと同じように、7zip で解凍してイメージファイルを balenaEtcher で書き込む。

そこから SD カードをラズパイにセットして電源を入れるとなんの問題もなく立ち上がった。
こんな画面になる。
お、できた。

…と思ったんだけど、キーボードもマウスも反応しない。

メッチャ悩む。
とりあえずググったけども全然出てこない。
仕方ないので、 balena の FAQ を見て探した。

そうすると、やっぱり普通の GUI 画面は動かないよう。
なので、ウェブ UI を使えと。
それどうやって使うねん!!
…それも色々見ていくと、同じ LAN 内にあるマシンから http://foldforcovid.local/ をブラウザでたたくと見えるというものだった。
それをたたくとさっきと同じような画面が、ブラウザに表示される。
複数台使用する場合は、 http://foldforcovid-2.local/ とか番号を増やしていくとそれぞれ見えるらしい(これはやってないのでわからない)。
接続するとこんな画面になる。

画面の上のほうに Shutdown とか Reboot とかメニューが出てきてようやくコントロールできるようになったわ。
ひとまずは、これで余って使ってなかったラズパイを COVID の解析に貢献させてあげよう。